Cosmillica
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サークルについて
オリジナルのノベルゲームを制作されています。
作品
概要
ジャンル |
オリジナル/ノベルゲーム |
発売年月 |
2015/12 |
価格 |
1000円 |
年齢制限 |
18禁 |
特徴 |
高級娼婦、歴史、フランス |
選択肢なし、ボイスあり、五時間ほどで読み終わりました。
バックログ、表示速度変更、オートモード、既読/未読スキップ、ＣＧ閲覧、ＢＧＭ鑑賞などがあり、
セーブデータは60個まで保存可能です。
あらすじ
舞台は十九世紀フランス。
第二帝政期のパリは、ナポレオン三世統治の下、万博の開催に街の大改造と近代に向け慌しく動いていた。
一方、花の都の影では――裏社交界（ドゥミ・モンド）が栄え、高級娼婦（クルティザンヌ）と呼ばれる
女たちが文化から政治、経済までに深い影響を及ぼしていた。
一八六一年の或る夏の朝、ラロンド公はセーヌに架かる橋の上で雨に濡れながら裸足で歩く一人の美女を拾う。
だが、その正体は男を狂わせ破滅させる、女装の少年娼婦だった――
（公式サイトあらすじより）
この作品について
フランス第二帝政期のパリを舞台に、女装した高級娼婦ニナ・フォートリエと、
彼に拾われた行き倒れ少女コレット・ルクレールが裏社交界からフランスの行く末に影響を及ぼしていきます。
システムは特に不便な箇所なしですが、ボイスとテキストが一致していない個所が結構ありました。
音楽はクラシックが使用されていて、華やかであったり、悲劇的であったり場面に合っていました。ＯＰにムービーと歌あり。
絵はニナがとても美しかったです。あと実在の登場人物が皆特徴を捉えていました。
一枚絵は十一枚＋差分。
ボイスもニナの中性的な声や、皇帝や議員の威厳ある声が良いなと感じました。
フランス第二帝政〜第三共和政までの歴史がわかりやすく、興味深く語られていてただでさえ目が離せなくなりましたが、
さらにそれらの事件に関わった人々がどのような思惑や感情を持っていたのかということが描かれ、より劇的なものになっていました。
そんな物語の中でニナとコレットは、歴史の表舞台には立たず裏で影響を及ぼしていきます。
他の道を閉ざされた悲哀と諦めを宿しながら、それ以上に懸命に、苛烈に裏社交界を渡っていて、
意思の強さと暗く冷たく燃える感情が全ての行動からひしひしと伝わってきました。
実在の人物達もそれぞれの信念と、それが崩れていく嘆きが実際に相対しているかのように真に迫っていました。
ニナとコレットをはじめ、その時代に生きた人々の想いを味わいつつ歴史を知る楽しさもあって勉強になると同時に、
夢中になって最後まで読み進めてしまうほど、面白い作品でした。