BA-KU
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サークルについて

オリジナルのノベルゲーム制作されています。

 

作品

BLACK SHEEP TOWN(非同人)

 

概要

ジャンル

オリジナル/ノベルゲーム

発売年月

2022/9

価格

2800円

年齢制限

成人向

特徴

ギャング、異能、複数視点

選択肢なし(シナリオ選択あり)、二十九時間ほどで読み終わりました。
バックログ、表示速度変更、オートモード、既読/未読スキップなどがあり、 セーブデータは49個まで保存可能です。

 

あらすじ

移民やミュータントが住みつき治安の悪いY地区では、YSというギャング組織が最大の勢力を誇っている。
そのトップにしてサイキック能力を持つクリス・ツェーは不治の病に侵されていた。
クリス・ツェーの息子である謝亮(ツェールォン/しゃりょう)はY地区外の大学で学んでいたが、呼び戻されて後継者となる。
それがY地区を巻き込む騒乱の始まりだった。

 

この作品について

Y地区の勢力争いや、コシチェイと呼ばれる連続殺人鬼によって起こった出来事が、
複数の人々の視点から語られていきます。

システムは特に不便な箇所なし。
各エピソードが数十分程度に区切られていて、集中して読むことができました。
音楽は無音の所が多めでしたが、YS重鎮がいる場所でよく流れる曲がお気に入りです。
絵は精神的に不安定な場面がありありと伝わってきました。

ギャングや、サイキック能力が使える代わりに異形となるAタイプ、
身体能力が高い代わりに精神に異常をきたす可能性が高いBタイプ。
そうした普通になれなかった人々が、
猥雑で活気があり、しかし人の命が軽いY地区でどのように生きたかが描かれていきます。
複数視点で語られる一連の出来事は、
過去から続く縁や友情、愛情、成功があったかと思えば、
必死で生きていた者があっさり殺される無情さもあり、とても読みごたえがありました。

一番お気に入りは熨田(のしだ)さくらが殺人鬼から逃走する場面。
相手の能力を考えて一瞬の隙を突き、一矢報いる行動に手に汗握りました。
さくら以外の戦闘シーンも緊迫感があって目が離せません。
謝亮が各勢力と渡り合っていく数々の出来事もワクワクさせられつつ、
それぞれの(多くは殺される)末路を悪趣味ながら堪能することができました。
あとクリス・ツェーの幹部短評が、そういうのオタク大好き! となります。更新されていく用語辞典(Tips)も大好き!

本編はもちろん、過去編も面白く、
概要だけ語られた本編後のY地区もこれからどうなるか想像力を掻き立てられるもので
Y地区とそこに暮らす人々にたっぷりの愛着とだからこそ志半ばで退場したときの喪失感を抱くことができました。

 

 

 

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